【ブログ】日本文学を英語に翻訳する楽しみ
2022.7.1こんにちは。
上板橋の学習塾、久賀塾の久保田です。
先月、このコンクールへの応募を目指すということを宣言したと思います。
こちら、昨日6月30日が締め切りでした。
元来計画を立てるのもそれを完遂するのも大の苦手な私です。
しかし今回はなんとしてもやりきりたい。
5月末に応募を決め、1日1ページを翻訳すれば間に合うという計画を立てましたが…。
無事に提出しました!!!!
やった〜!
1日1ページ計画をまずやり遂げた自分に拍手👏👏👏👏👏
そもそも1日1ページ計画は計算が間違っていて、思ったより猶予を残して翻訳が完成してしまったため、そこから1週間なにもせずサボった自分に平手打ち👏👏
重い腰を上げて手直しを始めたら案の定思ったより時間がかかったため、頑張って1日5ページの手直しをやり遂げた自分に拍手👏👏👏👏👏
思ったよりやれんじゃん、と余裕をこいて直前まで放置したため、結果提出が締切日の21時になりました。
本当に頑張ったのでちょっと見てください…。
審査前のものをネットに公開して問題になりたくないので、英語の方はボヤかしましたが…。
右から、
・元原稿(HPからダウンロード)
・第一稿
・第二稿
・完成稿
です!!
評論は「言葉の外へー文庫まえがき」という、保坂和志さんが出版した本が文庫版になったときに加筆された「まえがき」の部分を訳すという課題でした。
ちなみに、まえがきって英語で何ていうか知っていますか?
色々と表現はありますが、prefaceというのがよく出てくる単語ですね。
face(顔)のpre(前)、本旨の前ですよ〜っていう文章。
難しかった…!
そもそも日本語で読んでもかなり頭を使う文章だったので、
「この人は何が言いたくてこう書いたんだろう?」
を常に考えながら、主語と述語に線を引いたり文章をスラッシュで区切ったりする必要がありました。
そして、日本語の特徴でもありますが、1文がすごく長い!
「、」で繋げてずっと書いて、最後に述語を入れれば良いのが日本語。
英語は主語の後にすぐ動詞をおかなければならないので、「,」で区切れる量に限界があります。
あまりにブチブチ切ってしまうと元の文の意図が伝わらないんじゃないか、なるべくそのままにしたほうがいいんじゃないか…と悩みながら、昨年の受賞作品を読んだりして、
「切れ目は関係なく言いたいことが伝わる方が大事なのかも」
と思い直して第二稿でめちゃくちゃ書き直したので、大変時間がかかりました。
こちらが小説。
「夏休み」川上弘美さん。
これ、そもそもとても良い小説だった…面白かった…。
小説なので、全体に流れる雰囲気を大切にしたまま書きたかったんですよね。
だから直訳せず、日本語のもつ雰囲気を残したまま英語でも同じように伝わるように翻訳しました。
「ちんと座った」
を訳すのに15分かけました…。
そういうのがすごく多くて、だからこそ楽しかったです。
とにかく、計画をたてて遂行できたこと、そして楽しく翻訳できたことが最高でした!
最終選考に進んだだけでもHPに名前が載るので、そうなったらいいな、とお思いながら結果を待ちます。
来年の1月に結果発表なので、楽しみにしていてください。