【ブログ】『使える英語』と『受験英語』の共存
2022.7.19こんにちは。
上板橋の学習塾、久賀塾の久保田です。
中学生に英語を教えていて、最近気づいたことがあります。
基礎の基礎が抜けている子がすっごく多い…!
例えば、be動詞の使い分けが抜けてたりするんです。
毎回間違うという訳ではなく、問題を解く中でポロポロ抜けているところが目立つという感じ。
他にも、時制のミスや三単現のSのミス、名詞の複数・単数の見落としなど…中学1年生の時点でやっていたようなことが抜けています。
逆に、現在完了や不定詞はスラスラ答えられたりして、ちょっと不思議な状況です。
どうやら、テキストの最初に書いてある単元の名前である程度見分けをつけているようです。
『現在進行形』の範囲と書いてあるから、とにかく問題文は流し読みしてひたすらbe+Vingの形に直していく。
だから、引っ掛けでただの現在形が混じっていても気づかずそのまま現在進行形で書いてしまう。
そして、バツがついてもその間違いになかなか気づかないんです!
言われてみてようやく「ふーん…」という感じ。
あまりに同じようなミスをする子が多いので、勉強の仕方を聞いてみました。
今までの逆で、どうやら『使える』ことにだけ重きをおいて自学をしているようでした。
私はそもそも『受験英語』として英語を学ぶことには全然賛成していません。
受験で出るからという理由だけで、日常会話でほぼ使うことのない文法や単語を暗記していく。
何百時間も費やして、早稲田の入試英語は解けるのに英語でYouTubeを見ることすらできない。
何度も言っていることですが、英語は勉強の科目である以前に言語なんです!
ペンと紙でしか出力できないなんて、勿体ないの極みです。
だからよく『使える英語』を…と私も言います。
でもそれって、『なんとなく喋れるけどなぜそう表現するかは分かっていない英語』のことではないんですよね。
耳は良いし、少し発音してもらうとかなり綺麗にRやTHを言えるのに英作文はめちゃくちゃ。
"I would like to do it!" と言えるのに、would like to が何かは知らない。
それはそれで本末転倒なんですよ!!
だって言語なんだから、基本のルールを知っていることが大前提で初めて喋ったり聞いたりできるもののはず。
そもそも人生において受験をする予定があるのであれば、結局ペーパーテストで問題を解くことは避けられないですよね。
英語を喋れるように…というのは、決して文法をすっ飛ばして良いということではないはず。
そこのバランスをうまくとりながら英語という言語に向き合っていけるように、凸凹を埋めながら『使えて』『受験で解ける』英語を教えていこうと夏期講習の授業計画を立てています。