【ブログ】問題をただ眺めている中学生
2022.11.8こんにちは。
上板橋の学習塾、久賀塾の久保田です。
今年、上板橋駅に移転してきた久賀塾ですが、いままでは自由が丘で大学受験専門の学習塾をやっていました。
教えていたのが高校生だったので、半分大人だからこそあえて『言わずに自分で気づかせる』ことがよくありました。
例えば授業中の居眠り。
義務教育中であれば起こして、怒って『あげる』べき瞬間ですね。
寝てたら勿体ないよ、起きて!ということを教えられて成長していく年齢だから。
しかし高校生ともなると話は別です。
本来、寝ていてなにかを学びそこねても自業自得のはずですよね。
もちろん勉強を教えている側としては起こすことはします。
でも、『怒る』ことはしません。
寝てしまうのがどういうことか、よく分かった上で行動をとっているはずだからです。
宿題についても同様。
義務教育中であれば、宿題をやってこなければ怒って『あげる』。
やるべきことをするのが大切だと伝える必要があります。
高校生なら、いちいち怒りません。
宿題をやってこないのがどういうことか、自分のためになるかどうかを知った上で「やらない」という選択をしているからです。
そもそも中学生には、知らないことがたくさんあります。
遅刻をしてはいけない、宿題を忘れない、そういうことは流石に分かってはいても…。
受験をなんのためにするのか。
猫背だとなぜ良くないのか。
そういうことは、分からないからうまくやれないんだと思います。
そんな彼らに今日私が伝えたのはこれ。
「ペンを持たずに問題を眺めている時は、考えても分からない時」
です。
わかるかも!と思っていれば、すぐ書けるようにペンが手元にあるはず。
これは長い時間考えないと解けないぞ…と思っていて、かつ、なんの手がかりも見つかっていない時、生徒たちはよく両腕を組んでじっと問題を眺めます。
そして大抵眠くなったり、勉強がいやになったりします。
そりゃそうです、大人だってやり方の分からない仕事を腕を組んで1時間眺めていろと言われたら寝るか仕事を辞めます。
時には「分かりません」という方が最短距離だったりします。
今日、問題の解き直しをしていたら、1人…また1人…と腕を組んでいき、とうとう全員が腕組みをしてじっと問題を眺め始めたので流石に笑ってしまいました。
粘るのも大事ですが、それと同じくらい、素直に諦めて時間を有効活用するのも大事だよ、と教えた日でした。