こんばんは。

上板橋の学習塾、久賀塾の久保田です。

ラストのPart行きましょう!

PartDはまたしても、突然レベルが上がっています!

ESAT-J (中学校英語 スピーキングテスト) PART D 考察と攻略

Part D リスニングと長い意見文

このPartが一番厄介です。

というのも、令和元年と2年までは同じ形式だったものが、3年度になって突然大きく変化しているからです!

最初の2回のプレでは、自分の意見を聞く二文程度の英文が画面に表示され、それについて意見を組み立てて話すという問題でした。

40秒間、意見と理由について述べるという点では変わりませんでしたが…令和3年度では、質問の出題形式が大幅に変わりました。

画面表示がなくなり、英語の音声のみを聞く形になっています。

そして、その音声もしっかりした文量がありますね…!

2回流れはするものの、まずはリスニングの能力がある程度必要なようです。

この音声を聞くときに最も大事なのが、「結局なにについて聞かれているのか」です。

ジョンは「これって良いと思う?」と聞いているのか、それとも「どっちが好き?」と聞いているのか…。

今回の文章を見てみましょう。

ジョンは "Who should clean the school, and why do you think so?" と言っていますね。

今回聞かれているのは、school workers と students 、どちらが学校の掃除をすべきだと思う?ということ。

大前提、それについて答えなければならないので、 "I don't like to clean." から始めたり、 "It is good!" から始めてしまうとかなりその後方向性を正すのが難しくなってしまいます。

そして今回の採点基準は、前回のPart Cと同様にこんな感じ。

もちろん発音なども見られていますが、この2つのパートでは特に上記の基準が設けられています。

自分の意見を順序だてて伝えられて、かつ、そのコミュニケーションを阻害するような(誤解を生むような)文法のミスがないことが重要ですね。

それこそ、過去形や未来形といった時制を間違えてしまうとかなりの誤解を生みますから、気をつけたいところです。

これも模範解答がかなり…高レベルでして…。

(例1)※ESAT-J GRADE 「A」レベルを想定
In my opinion, it’s better for students to clean their schools because they can learn why it’s important to keep their schools clean. If they understand how hard it is to clean their schools, they’ll take care of it.

これは生徒が掃除すべきという意見のAレベルの解答です。

まず文章中にwhyを置いている、間接疑問文を1分で作って発音しろと…!

そしてhow hard it is です。

これはねえ、相当英語できないと出てこないですよ!!

意見自体も、日本語で言っていたとしてもかなり芯のしっかりした意見になっています。

前回も言いましたが、このレベルAとやらに相当する解答をできる中学3年生が何割いる換算で作っているのでしょう…?

ではBレベルの方を見ましょう。

(例2)※ESAT-J GRADE 「B」レベルを想定
I think students should clean their schools. I think so because students can learn about working together. And they can clean their schools well as a team.

自分を意見をズバッと述べてから理由を述べ、その結果どうなるかを述べている。

残念ではありますが…まずはみなさんここを目指しましょう!!

これでも、意見としてかなりレベルの高いものを想定してしまっている気がしますが…。

大抵、英語のスピーキングに慣れていなければ、1分の準備時間で日本語で意見を組み立ててしまい、いざ録音するときに「英語でなんて言えばいいんだろう…」となって固まってしまうと思います。

だから、しっかりした芯の通った意見を言おう!というよりは、まずは自分の言える範囲の英語で言えることを言おう!と思っておくのが無難です。

もちろん、それって本当に英語が喋れることにはなりませんから、ズルのようで悔しいのですが…。

無言になって0点になるよりはずっとずっとマシです。

なんてったって受験ですから。

ここまでお読みいただいてありがとうございました!

英語を言語として使える英語の先生としては、スピーキングが入試に組み込まれただけで大変嬉しいことではあるのですが…。

試験内容と採点基準には疑問が残る点が多々ありました。

それでも、英語を「勉強する」ことと「喋れる」ことのミゾの深さが明らかになるだけで、大いに価値のあることですよね!

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