こんばんは!

ニュースでもやっていますが、明日から2日間は共通テストです。

私の頃はセンター試験という名前でした。

今日も朝から黙々と勉強していた生徒たち。

前日ですから、今日は早めの17:30に塾を閉めました。

閉める前、少し時間をとって各先生からアドバイスをしました。

山賀塾長からは「緊張しすぎず模試くらいの気持ちで受けてこいよ」。

久保田からは「とはいっても本番だからな」。

アメとムチにもほどがありますね。笑

冬期講習にはいって、本当に朝から夜までずっと勉強しかしていない日々が続いてきました。

質問以外ほぼ会話もなく、シンとした塾で机に向かってきた受験生たち。

お昼休憩も、ご飯を食べてすこしリラックスしたら開始時間になる前から静かに勉強していて、今まで見た中で一番集中できていたように見えます。

だからこそ、久保田はなんとなく不安になりました。

教室全体にそこはかとなく流れる「とうとうここまで来たぞ」の空気です。

勉強してるときって、あまりにたくさん問題を解くので、分からない時に「よし、これは後で質問して解決しよう!」という考え方になっていきます。

今できなかった問題も、次に活かせばOK!という感じ。

もちろんそうなんですが、本番は当然違います。

そこで解いた1問、分からなくて後で理解したって正直なんにもなりません。

だって受験のそこで「解ける」ためだけに頑張ってきたんですから。

でも、なんとなく今日の生徒たちの様子を見ていると、もしかしたら勉強の一環みたいにして受けてきちゃうような気がしたんですよね…。

今年の生徒はみんな私立志望なので、正直、共通テストで少しくらい転んでもあまり問題はありません。

共通テスト利用で出願するものが減るくらいで…。

今日までの頑張りと、結果に直結するものではないという事実が変に作用して、ちょっと受験として受け止めきれていないように思ったので、珍しく厳しいことを言ってみました。

明日、受験会場でいろんな生徒を見ると思う。

その中で、自分より人生がかかっている顔をしている人がいたら、それこそが「受験生」の顔だと思ってほしい。

そして、答案用紙を出してしまったら、後で間違いに気づいたとしても一生出し直せないということを肝に銘じておいてね。

泣きながら電話してきても構わないから、受験ってこういうものなんだ、ってことを身に染みて分かって帰ってきて!

みんなちょっと緊張した顔つきになったので、厳しいこと言ったかなと思いながら、これで良し!とも思いました。

解散して、ガヤガヤと帰りながら生徒が言ってきたのは…。

「なんかお腹いたくなってきました」

「たぶん本当に電話すると思います」

でも、みんなちゃんと笑ってました。

塾を出る時、「大丈夫、いつも通りやれば絶対大丈夫だから、がんばってこいよ!いってらっしゃい!」と声を掛けたら、口々に「いってきま~す!」と言ってドアを出ていった生徒たち。

玄関で「いってらっしゃい」「いってきます」ってやり取りをするなんて、なんか親みたいだなって胸がジーンとしました。

いよいよ本番です!

全力を出し切ってくれるといいな。

そうそう、卒塾生からさっき連絡がきました。

「先生、法則が分かりました」

「テスト当日ってもうそこから成績が上がっていくわけじゃないですよね」

「だから、周りを下げるしかないんです!」

「私はテストの時、隣の子が突然鼻血を出して、ティッシュ貸してって言われてすごく動揺したんです」

「つまり、みんな鉛筆落としたり鼻血出したりして、周りをガタガタにすれば絶対うまくいきます!」

天才の発想ですね。

彼女らしい応援の言葉だなとほほえましい気持ちになりましたが、もう解散してしまったので残念ながら生徒たちには伝えられません。

私立の本番前にでも、この天才的なライフハックについて教えてあげようかな。

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