【ブログ】英会話用の脳みそを持て
2022.6.14こんにちは。
久賀塾の久保田です。
塾の先生として、英語を教えています。
何年も見てきていますが、やはりせっかく文法がたくさん頭に入っているのに『会話』ができない生徒が非常に多いです。
受験とテストで点が取れるのはもちろん大切ですが、点が取れるまで勉強すれば、必然的に『会話』できるだけの文法知識は頭に入っているはずなのに…。
私としては、同じ時間勉強するなら喋れるようになった方が絶対に良い!と思うんです。
日本語が母語の私ですが、同時に英語話者でもあります。
留学や英会話教室に通っていた訳ではなく、ただ自分で勉強しただけ…。
言ってしまえば、受験勉強やテスト対策とほぼ同じ量しかやっていないと思います。
じゃあ、どうやって?
両言語を扱っていて感じることがあります。
私には『日本語の脳みそ』と『英語の脳みそ』がある、ということ。
母語を話すとき、脳みその動きとしてはこんな感じですよね。
当然ですが、日本語で話されたことに対して、文法や単語について考えることはほとんどありませんよね。
多少は「こういう言葉のほうがいいかな」と考えもしますが、それに15秒も20秒もかかることはないはず。
『内容』だけを脳みそで考えてそのまま言葉にして返答しているはずです。
では英語はどうでしょうか。
大抵の人が、こういうプロセスを踏んでしまっていると思います。
①英語で聞く。
②聞いたことを日本語に訳す。
③そこで内容を吟味して、英語に訳し直す。
④そうしてようやく返答…。
これを会話中ずっと続けていたら、スムーズなコミュニケーションは難しいですよね。
まず、目指すのはこの段階。
日本語同様、英語で受け取ってそのまま英語で返す。
ただし、母語ではない分、どうしても「ん?どういうことだ?」と立ち止まる瞬間があると思います。
そんなときだけ、図の小さい矢印のように日本語に戻して考える。
①英語で聞く
②英語で返す
(①' 英語を日本語に直す)
(②' 日本語からまた英語に直す)
どうしたらこうなれるのか?
大前提、『英語の脳みそ』を持つことです!
多言語話者の方がよく、
「話せる言語の数だけ自分がいる」
と言いますが、これ、本当にそういう感覚があるんです。
日本語で考えている自分と、英語で考えている自分は、もはや性格も少し違うような気がします。
文法を練習して、単語を暗記したら、後はそれを『出力』できるスピードを上げていくだけ。
例えば…
「ありがとう」="Thank you!"
と英語で言うとき、文法や単語について考えているでしょうか?
相手の言ったことに「ありがとう」と思った段階で、反射的に"Thank you."が出てきますよね。
その感覚を忘れないでください!
あとは、他の様々な文法や単語を、ひたすらそのレベルになるまで『引き上げて』いくだけなんですから。
そのために必要なのは、出力の練習だけです。
机に向かっているだけでなく、1人で声を出してみましょう。
最初は、疑問文がプリントに書いてあったら、2秒程度で口に出して返事をしてみるだけでいいんです。
とにかく、日本語に訳して英語に訳して…のステップを減らしていく練習をしましょう。
そして、可能であれば、バイリンガルと英会話をしてください。
英語ネイティブと話すのはもちろん勉強になりますし、最善です。
が、まだ英会話の初歩にいるときには、
「日本語の脳ではこう言いたかったけど、英語にする段階で分からなくなった」
ときに、日本語で解説をできる人がいたほうがずっと良いです。
そうすれば、英語の脳だけで反射的に会話のキャッチボールができるようになります。
ここまで読んで、
「なにを言ってるかピンとはこないけどちょっとやってみたい」
と思った方、ぜひ久賀塾までご連絡ください。
2つの脳みそを持つ久保田がお待ちしています。